アルバイト先に面白い人がいる
名前は「しげる」
しげさんと呼んでいる。
年齢65歳~70歳(推定)。
八神のバイト先は、結構ワケありの人も多い(八神もある意味ワケありだが、、、)。
しげさんも自分のことはあまり話さない。
逆にしげさんも八神のことを詮索しない。
いい意味で距離感を保っているので居心地がいい。
このしげさん
どこで仕入れてきたかわからない名言をよく教えてくれる。
例えば
「おい、八神、ユダヤ人はなぜ成功したか知ってるか?」
「ユダヤの野郎は、仕事をころころ変えちゃうんだよ。3ヶ月くらいで辞めちゃうらしいぜ。日本ではあまり感心されねえよなあ。」
「でもな、八神、仕事なんて星の数ほどあるんだよ。どの仕事が一番か自分に合ってるかなんてわかりゃしねえ。」
「3ヶ月もして成果が出ねえなら、そんなの30年しても同じだわさ。すぐに見切りをつけて次の仕事探すべきよ。」
「そしたら、次の仕事がパチーっとフィットして頭角表すかもしれねえよな。」
「日本人ってなんで五万とあるのに、一つの仕事に長ーくぶら下がるんだろうな。これって自分から可能性を捨ててるんじゃねえか?なあ、八神。」
しげさんの言葉はいつも真っ直ぐで、誰を揶揄するわけでもない。
時折、社会の核心をつくような言葉を聞かせてくれる。
このユダヤ人の話もどこで仕入れてきたが怪しいが、結構刺さる人もいると思う。
日本人は新卒で入った会社に定年までしがみつくのがスタンダード。
退職する際にも「石の上にも3年」という化石のような格言の圧力で、とりあえず3年しがみつく習慣がある。
これって本当に正しいのかな。
自分に合わないと感じたら、うん、やっぱり合わないんだよね。
しげさん、深いぜ。