おっす。
オラ八神。
一つも振らなくて後悔ないかい?
アルバイトの午後について。
おにぎりに武者ぶりつた後、持参した格安プライベートブランドの缶コーヒーを飲み干す。
午後の勤務に間に合うように駆け込むようにトイレで放尿する。
午後からは作業に多少慣れてきたこともあり、午前より捗った。
八神がこの仕事で気に入った点が一つ。
人とコミュニケーションを取る機会が極端に少ないこと。
正直、知らない人と話すことが最近億劫になっている。
八神程の年齢のアルバイトは目立つため、相手にも多少の緊張を抱かせる。
それが、分かってしまうため、こちらも気を遣う。
その一連のルーティンが面倒に感じるのだ。
それならばいっそ話さない方が楽なのだ。
黙々と作業を進め、不明な点は社員に尋ねる。
意外と交通誘導より向いているんじゃないか。
心が落ち着く。
短期のバイトであるが今後も同様のバイトがあればまた応募しようかしら。