歌で振り返る司法試験
歌は時代を映す。
私も司法試験受験中、たくさんの歌に励まされた。
歌の流行は時代とともに変わるが、心に響くという点ではいつの時代も同じである。
今回は歌の流行と共に私の司法試験歴を少し振り返ってみよう。
今、まさに「歌のゴールデンヒット」という番組が放送されている。
負けないこと 投げ出さないこと
今、リアルタイムで「歌のゴールデンヒット」がテレビで流れている。
懐かしの曲がたくさん。
私の思い出といえばやはり90年代である。
90年代、私は司法試験の勉強を始める。
今の若い人には理解しがたいかもしれないが、当時はCD全盛期で、100万枚以上売れる曲もザラであった。
当時の歌は歌詩がストレート。
今聞くと恥ずかしい位に真っ直ぐである。
だからこそ、心に響く。
当時、数少ないの経験を歌詞に無理やり重ね合わせ、反芻していた。
当時は司法試験の勉強を開始したころでもあり、忍耐とか勝利といったテーマの曲を好んで聞いていた気がする。
特に、 「負けないこと 投げ出さないこと 逃げ出さないこと 信じぬくこと」 という詩。
好んで聴いた訳でもないこの歌詞が、択一試験前、無性に頭から離れなかった。
今聴くと武骨すぎて、とてもスマートとはいえない。
しかし、勝利を意識した勝負の中では、激しく心を揺さぶるフレーズである。
負けてもいい 投げ出してもいい
私は司法試験という勝負には負けた。
完膚なきまでに叩きのめされた。
今では、当時聴いてきた曲も違った意味に聴こえてくる。
実際、 「負けないこと 投げ出さないこと 逃げ出さないこと 信じぬくこと」
と歌っていた歌手も
「負けてもいい 投げ出してもいい 信じ抜けないこともあるだろう」
とアンサーソングを出した。
時を経て
私も今同じように解釈している。