アルバイトの帰り道。
コロナの影響で人影もまばらであった。
通常なら賑わう商店街もシャッターが閉められ、さながらゴーストタウン。
おむすびを忍ばせていたタッパーと水筒を洗っていると、なぜか突然悲しくなってきた。
もはやこれまで。
何がこれまで、なのかもわからない。
言語化し難い鈍色の感情。
わけもわからずただ涙が溢れてくる。
自分という存在を消してしまいたくなる。
波のように打ち寄せる感情。
防衛する術もない。
ただ
生きなければならない。
何のために。
何のためか。
そんなこと忘れてしまった。