就職氷河期の就職難だった35~45歳の「就職氷河期世代」の採用試験を取り入れる動きが広まっている。政府主導の氷河期世代対策により、各自治体が採用に乗り出した。競争倍率は400~600倍とクソ高倍率。
就職氷河期採用試験まとめ(八神的まとめ)
都道府県・市町村 | 対象年齢 | 募集人数 | 受験者数 |
愛知県 | 30~44 | 事務職約5人 | 402 |
兵庫県 | 35~45 | 一般事務職、警察事務職など9人程度 | 456 |
兵庫県宝塚市 | 36~45 | 3人程度 | 1635 |
兵庫県三田市 | 36~45 | 1人程度 | 427 |
兵庫県加西市 | 34~49 | 事務職、建設職で若干名 | 102 |
兵庫県赤穂市 | 36~45 | 事務職1人 | 38 |
千葉県鎌ケ谷市 | 35~45 | 土木職2人、保育士4人、保健師1人 | 募集中 |
茨城県境町 | 36~45 | 一般事務1人 | – |
和歌山県 | 36~45 | 5人程度 | – |
岡山市 | 34~44 | 事務職で6人程度 | – |
東京都 | 未定 | 未定 | – |
滋賀県 | 未定 | 未定 | – |
鳥取県 | 30~49 | 5人程度 | – |
令和2年1月10日現在。年齢は令和2年4月1日時点
倍率的には司法試験超
倍率で見ると、司法試験をはるかに上回る数字だ。でも、対象年齢であれば誰でも受験可能なので受験生の質は、、、、、、。やはり、司法試験が最難関であることには変わらない。
どうみても就職氷河期世代が職にあぶれ苦境に立たされている。政府の対策、いつも後手後手。
もはや、就職氷河期初期は50歳手前に近づいている。もう老後が目の前に迫っているのに、いまさら市役所に入ったって、、、、ね?まして今までフリーターで厚生年金納めてきてなかったら、年金支給どうすんの?って感じ。
実際、市役所の方々も、高齢の初任者なんて扱いづらいだろうな。
国は、20年遅いんだよ。20年前に実施するべき政策だったんだよ。氷河期の時にこそ、公的機関が積極的に採用増やすべきだった。
今回実施する政策も、採用人数一桁じゃどうにもならんだろ。全国に何人氷河期世代いると思ってんだよ。松坂世代だけで何人いると思ってんだ?
どこの企業、役所も中堅が少なくてイビツな年齢構成になっちゃてる。
改めて就職氷河期とは
就職氷河期に入る前、日本はバブルと呼ばれる時代を経験している。1980年代後半から、1990年頃までとされているが、細かい時期については諸説幅がある。1990年台前半に、株価は暴落し、地価も同様に暴落している。それ以降、長期間にわたり日本の景気は停滞する。体感では、今でもずっと停滞しているように思えるが。景気後退の煽りを受けた企業はバタバタと倒産し、人件費を圧縮し始める。当時、大企業と呼ばれる会社は、新卒一括採用においても、採用枠を絞り、その椅子取りゲームたるや壮絶さを極めた。若い人でも、山一證券や拓銀の破綻は何となく聞いたことがあるかもしれないが、俺世代では、そんな超絶大企業が潰れるなんて夢にも思わなかった。
これはあくまで俺の体感ではあるが、2000年前後が一番就活が厳しかったんじゃないか。その時期、有名大学卒でも、何十社エントリーしても全く内定もらえなかったり。公務員に受かれば拍手喝采だった。そのころ、内定をもらえなかった学生は、比較的働きやすい派遣社員になったり、アルバイトで食いつないだりしたもんだ。ブラック企業とよばれる会社が流行りだしたのもこの頃からだった。
長く続いた不況の後に、2006年以降は一旦景気が持ち直し、売り手市場とよばれる時期が数年続いた。しかし、2008年のリーマンショックにより、あっさり不景気に逆戻り。
そんな当時、司法制度改革でロースクールが開校したんだよ。