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八振博士の就職活動方法

就活

司法試験撤退後の就職活動方法

9月某日、司法試験の合格発表。

残念ながら不合格だったそこのあなた。

辛い気持ちは痛い程分かります。

しかし、生きていくためにはこれから働かなければなりません。

どこから手をつけましょうか。

私が司法試験で八回目の不合格(八振)だった後、全く同じ状況でした。

これから、私八神の経験も踏まえて、司法試験撤退後の就職活動方法についてご紹介していきます。

みなさんは、司法試験撤退後のリアルな就職活動を想像したことがありますか。通常、就職活動といえば、大学新卒の若い人がリクルートスーツをビシッと着こなして活動するのを思い描きますよね。

しかし、今回は司法試験撤退後。

そう、新卒カードが使えず、さらに社会経験も無い中での就職活動を意味します。

想像してみてください。

周囲の同級生が就職活動する際にも、「私は弁護士になるんだ!」と四六時中法律の勉強に身を投じ、就活なんて無縁だと信じ切っていた中で、急に就活の必要性に迫られる。

よく大学生が使う「エントリー」、「四季報」、「官庁訪問」、、等についても「何それ?食べ物?」という状態からスタートしなければなりません。

しかも、周囲には同い年の就活仲間は皆無で、情報交換もままならないまま、孤立無援状態で挑まなければなりません。

新卒時は大学3年生時に一斉に就活解禁となり、周囲の友人と情報交換し切磋琢磨しながら活動ができますが、司法試験撤退組はそれもできません。

さて、困ったものですね。

あなたならどうしますか。

思いつきますか。

おそらく多くの人はここで「ハローワーク」を思い浮かべるはず。

私の答えもYES。ハローワークで基本的に正解だと思います。

司法試験撤退組は、とにかく最寄りのハローワークに足を運んでみてください。

私がハローワークを勧める理由

「この俺がハローワークなんて惨めだ」、「ハローワークなんて失業者が行くところでしょ」

そう持っているそこのあなた。

そこのあなたこそ、まずはハローワークに行ってみるべきです。

事実、巷にあふれかえる転職サイトは、あくまで職歴のある人を対象とした「転職」専門です。職歴の無い司法試験撤退組にとっては、職歴要件に該当する人は少ないはず。

もはや、ハローワークに行かざるを得ない、と言った方が正しいでしょう。

そして、私からも強くお勧めします。まずはハローワークへ行ってみてください。

なぜなら、そこには就職活動を疑似体験できるからです。転職サイト等のネットでは得られない生の情報があるのです。

ハローワークに行くと、まず担当者が付きます。

そこで、これまでの経歴、希望職種等の面談があり、各人に適した職種が提示されるしくみになっています。

ここで、担当の方と面談を受けるだけでも、就職活動の一歩となるのです。これまで勉強しかしてこなかった者が、社会と接点を持つ大切な一歩なのです。

面談では、「司法試験をやっていたから、法律の知識を生かしてバリバリと働ける法務職を希望している」、あるいは「奨学金の返済があるので、年収の高い仕事がいい」等、格好つけずにありのままを担当者に伝えることをお勧めします。

希望の職は提示されないかもしれませんが、自分の求める水準や待遇に就くための条件がそこで明らかになってくるはずです。また、理想との乖離に最初は茫然とし、心が折れるかもしれません。担当者はあなたの味方です。なんでも相談してみましょう。

こういったありがたいサービスがハローワークでは「無料」で受けられるのです。

お金を払って就職の斡旋をしてもらう必要なんてありません。

そして、面談だけでなく、様々な職種を検索できるパソコンも完備されているので、とにかく自分に正直に、条件設定し仕事を探してみましょう。

「わかものハローワーク」、「ミドル世代チャレンジコーナー」の存在

ハローワークは仕事を求める人が多くやってきます。

実際にハローワークへ足を運ぶと、若い女性や主婦、高齢の方々、そして同年代。

老若男女、様々です。最近では、都市部のハローワークで外国人すら見かけることも珍しくありません。

我々世代に特化した窓口はないものか。

あるんです。

現在、就職氷河期を対象とした若者向けのハローワークが用意されているのです。また、 若年層の職業訓練も提供されています。

ハローワークの就職氷河期世代(現在35歳~45歳)の就職支援は10年前から始まっており、平成24年には正社員を対象とした若年層の就職相談を行う専属的な施設である「わかものハローワーク」が誕生しました。

この「わかものハローワーク」は全国主要都市に広まっていますので、ご自身の住んでいる地域にあるか一度検索してみましょう。

現在、このわかものハローワークの進化版である「ミドル世代チャレンジコーナー」もできました。対象年齢は35~54歳と幅広く、まさに司法試験撤退組の厚い層と重なります。

このミドル世代チャレンジコーナー、私も利用しましたが、良い意味で期待を裏切る大企業もあったりして、利用価値は高いと思います。ミドル世代チャレンジコーナーは、現在全国でも拠点の数は少ないですが、政府の就職氷河期世代救済政策の後押しもあり、今後全国に広がるかもしれません。

このミドル世代チャレンジコーナーは就職氷河期世代を採用したい企業ばかりが求人を出しており、若年層を採用したい会社はそもそもここに求人を出していません。

従って採用の確率も一般の就職サイトと比較しても高くなるのではと思います。

「司法試験、まだ続けますか?」の想定問答

司法試験撤退組が面接で100%直面する質問。

それが

「司法試験、まだ続けますか?」

面接では、YESかNO、どちらを答えるか迷うところです。

そこで、YES、NO、それぞれの答えごとに、与える印象等について整理してみることにしました。

「YES」    司法試験続けます

与える印象としては、面接官によって変わってくると思います。

その印象というのも、ポジティブなものとネガティブなものに分かれます。

[ポジティブな印象]

①粘り強く、芯がある→仕事に対しても諦めずに取り組んでくれそう。

②一貫性がある→真っ直ぐな性格で、裏表がない印象。

③司法試験に合格したら、弁護士としてインハウスローヤーになってくれるかもしれない。

ざっと思いつく印象としてはこんなものでしょうか。

[ネガティブな印象]

①仕事に専念してくれるか→仕事中に勉強したり、仕事を中途半端にして試験を優先させそう。休みを多くとりそう。

②志望動機が不明確→本当はうちの会社は腰掛けで、弁護士になりたいんじゃないか。

③司法試験に合格したらスパっと辞められそう。

以上、こんなものでしょうか。

えは続いてNOの場合はどうでしょうか。

「NO」    司法試験やめます

これについても与える印象は場合分けできると思います。

[ポジティブな印象]



①仕事に専念してれそう→割り切って、今までの司法試験の情熱を仕事に傾けてくれそう。

②長期雇用が期待できそう。



ざっと、こんなものでしょう。

 

 

続いてネガティブについて。

 

[ネガティブな印象]



①芯がない→仕事に対しても諦めが早そう。

②一貫性がない→今まで長期間やってきた試験を本当に諦めきれるか?嘘なんじゃないの?裏表がある印象。

まだまだ人によって感じ方はあるでしょうが、思いつく限りこんなものでしょう。

分析

上記のポジティブ、ネガティブを見比べると、表裏一体に思えます。

しかし、やはり、どちらにせよネガティブな印象の方が強いし直感的にそう思われるんだろうと思います。

どちらの答えでも、司法試験撤退組は、マイナスの印象を少なからず抱えたまま面接に臨まなければなりません。

面接官とのやりとりや、自分なりのエピソードでアレンジしてネガティブ印象を少しでも潰していくしかありません。

画一的な問答の型はありません。

人間力が問われるのです。



まとめ

いかがでしたでしょうか。

司法試験撤退組の就職活動は、民間の転職サイトもいいですが、効率的に内定を獲得するには、ハローワークという選択肢もあります。

また、ハローワークも多様化し、「わかものハローワーク」や「ミドル世代チャレンジコーナー」など、司法支援撤退組が対象となる相談窓口もあります。

これらを無料で活用し、なるべくお金をかけずに就職活動に挑んでください。

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