ネガティブ
私のブログは基本ネガティブです。
司法試験に敗れ続けた中年のブログなどネガティブの極みです。
ネガティブなことをは一般的には敬遠されます。
学校でも会社でも中心にいるのはポジティブな人間。
しかし。
しかし、私のネガティブブログは一定数の支持を受けています。
これはなぜか。
ネガティブな思いは共感を呼ぶからでしょう。
戦争、災害、差別など国境を越えた問題から就職、結婚、いじめなど個人的な問題に至るまで世の中はネガティブ要素で溢れています。
インターネットという私的領域が確保されたセーフティエリアでは、人は自分と似た境遇の人物を検索する。
皆さんも一度は経験あるでしょう。
「司法試験 三振」、「司法試験 末路」、「司法試験 撤退」
こんなキーワードを打ち込み私のブログに辿り着いた人も多いのではないでしょうか。
そして皆さん、こう思ったはず。
「この人よりはマシだ。私はまだ頑張れる」
人は共感し、安心したい。
私はまだまだやれる、そう思いたい。
願いたい。
会社やクラスの中心にいるポジティブな人も、家では同じようなことを検索しているかもしれません。
ポジティブはネガティブの外側にある表面に過ぎません。
人間、悩み苦しみ生きていく。悩むことは人間に与えられた特権であると同時に逃れられない足枷です。
後ろを向きつつ前に走る
私自身、昔からポジティブにいこう!みたいたいなノリが苦手でした。
ポジティブは一過性のあるカンフルになりますが、常に人生の指針としていたのはネガティブな思いから生まれた考えた方でした。
そこで、私は自分なりに大切にしている言葉があります。
「後ろを向きつつ前に走る」
ネガティブな思いを推進力に前進するということです。
ネガティブと向き合うことは自分の内面を炙り出す辛い作業です。
しかし、そこから生れ落ちる思考や哲学は堅牢な人生の指針となります。
受験生の皆さんは苦しんだ中で得た自分なりの哲学があるはず。
他人に押し売りされたポジティブよりネガティブな環境で醸成した思いを大切にしてください。
そして、その思いを大切に前に進んでください。