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司法試験の変遷をわかりやすく解説

司法試験

これから司法試験を受験しようと考えている大学生に、分かりやすく司法試験の歴史を解説します。

私の経験を踏まえてお伝えしようと思う。

司法試験の歴史

司法試験は大きく分けて3つの時代があった。

八神は3つの時代全てを経験した(全て不合格)貴重な存在である。

3つの時代。

一つ目の時代は「旧司法試験」

二つ目の時代は「新司法試験」

三つ目の時代は現行の「司法試験」

全ての時代にはそれぞれ特色があった。

この中で最も難しいのが旧司法試験であろう。

そして最も夢があったのも旧司法試験だった。

旧司法試験

実施期間:~平成23年

平成23年まで実施されていた旧司法試験。当時は単純に「司法試験」と呼ばれていたが、平成18年の第一回新司法試験が並行して実施されてからは、両者を区別する意味で「旧司法試験」と呼ばれるようになった。

私も当時「旧司」、「新司」と呼んでいた。

旧司法試験には、一般にあまり知られていないが、実は一次試験というものが課されていた。しかし、大卒者は一次試験が免除されていたため、基本的に一次試験から受験する者はかなりの少数派だった。

昔よく、高卒の弁護士!なんて人がテレビに出てたが、おそらく一次試験からパスしたんだと思う。

二次試験からが、お馴染みの「択一」、「論文」、「口述」である。

択一試験は憲・民・刑の上3法のみ。

論文はこれに下3法が加わる。

現在ではびっくりするが、論文試験では一行問題なんてのもあった。

論文をパスすれば、口述試験がある。

八神は論文までしか行ったことが無いので、口述試験については未知である。

当時、口述試験を受験する先輩方を尊敬の念で見ていた。もはや神の領域、という感覚だった。

合格者は500人時代が続いたが、だんだんと増加し、最終的には1500人程度まで増え、新司の移行に伴い減少に転じた。

私見としては、旧司法試験は夢があった。

私の知ってる人にも、コンビニのバイトや警備員を続けながら、弁護士になった方がいる。合格と同時に一気に人生が変わる。

当時は弁護士の数も少なく、合格切符はプレミアチケット感が今より強く、ある意味、合格=人生保証されたような感じだった。

誰でも平等に門戸が開かれ、天才と努力家が結果を出せば相応に報われる。

最もフェアで、シンプルな制度設計だった。

新司法試験

続いてが新司法試験である。

実施期間:平成18年~平成23年

新司法試験は、ご存じロースクールが開校した際に新たに設けられた試験である。

ロースクール開校当初の第一回新司法試験が平成16年。それから平成23年までは旧司法試験が並行して実施された。

この新旧司法試験が併存した時代にロースクール経由で受験するものを便宜的に新司法試験と呼んだ。

新司法試験は択一、論文のみで口述は無い。

科目的には、択一が上3つ、下3つ、+行政法というのが斬新だったのを記憶している。論文は新たに選択科目が課された。倒産法が一番多かったのかな。

合格者は当初こそ1000人台だったが、2000人台で概ね推移した。

新司法試験では、多くの社会人や法学部以外の者がチャレンジした為、多様なバックグラウンドを持つ者が法曹資格を得たことは確かである。

が、しかし、ロースクール制度が欠陥を抱えていたため、多くの三振者を輩出することになる。

司法試験

実施期間:平成24年~現在

旧司法試験廃止後の平成24年以降を、単純に司法試験と呼ぶ。

もはや新旧の区別がなくなったのだから、そう呼ぶのも納得できる。

ただ、受験界隈では以前の名残から新司と呼ぶ者もいる。

司法試験は現行、ロースクール経由か予備試験経由でしか受験できない。

ロースクールに行くのであれば比較的じっくりと勉強できるが、修了後に困難が待ち受けるというハイパーリスキーな道である。

一方予備試験経由では、予備試験合格自体が事実上司法試験合格並みに難しい。しかし、ロースクールに通わなくて済むので、時間と金が大幅に節約できる。

できることなら予備試験ルートをお勧めしたい。

司法試験の受験科目は、択一で上3法下3法+行政法。論文はこれに選択科目が加わる。

現状合格者は減少傾向で1500人~2000人程度。

この先どの程度まで減るかは不透明。

まとめ

司法試験の変遷をざっくりと記した。

時の流れで大きく試験制度が変わる。

その時代に即した戦略を立て、失敗したときのリスクヘッジを並行して考えておくことが重要である。

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