ブログランキング参加中

司法試験失敗ブログを続けるたった2つの理由

生き方

「自分は大丈夫」―その根拠のない自信が最も危ない

この記事を読む人の中には、大学生、ロースクール生、ロースクール卒業生、予備試験受験生、社会人、無職の人、色々な人がいるだろう。

 

ブログのタイトル通り、そう私は司法試験に八振した。

 

ロースクール開校後、おそらく日本最速で八振した男である。

 

タイトルを見れば、思うことは一つ。

 

きっと、みんな、「こいつみたいになりたくない」だろう。

 

そして「こいつのようにはならない」「私は合格する」

 

そう思っているに違いない。

 

受験する際には、その心意気はむしろ正しい。

 

初めから負けを覚悟して勝てる試験じゃない。

 

しかし、司法試験を目指す限り、最悪のケース、私のようになる可能性は誰にでもある。

 

そう。誰にでも。

 

もしかしたら、見事、司法試験に合格した者もこのブログを見ているのかもしれない。

 

高みから最底辺を見るのはどんな気持ちだろうか。

 

しかし、合格者にも私のようになる可能性はあった。

 

それほど、過酷な試験である。

 

それだけは常に念頭に入れて試験に臨んでほしい。

不合格者のブログなんて参考にならない。

そんな意見もあると思う。

実際そうだろう。勉強方法については合格者のブログが世の中数多あるのでそちらを参考にしてほしい。

このブログの存在意義は、司法試験に落ちて今後の進退を悩んでいる者、司法試験に挑むか決めかねている大学生、職を投げうって挑戦するか決めかねている社会人に向けてのものである。

私もそうだったが、合格者のブログを見ていると自分まで合格できそうな気になってくる。そいつらとは能力・環境も全く違うのに。

例えるなら、本当に頭のいい人間は高性能なジェット機。こっちは原付。

同じ目的地に行くのにかかる時間・労力。

勝負は明らかなのに。

現状は甘くない。私も受験真っただ中、不合格者のブログになぜか癒された経験がある。

そんな同じ気持ちの読者に向けて、このブログの存在意義はある。

そこで、なぜ私が司法試験撤ブログを続けるのか。

その理由を以下に記していこう。

<理由その1>  司法試験撤退組のブログが少なすぎるから

私は司法試験の受験中、毎日幾つかのブログを読むことを日課としていた。休憩中に司法試験で頑張っている名前も知らないその方々に、等身大の自分を対比させ、一喜一憂したものだ。

司法試験受験中のブログで、めでたく合格された方は、基本的に司法修習や弁護士になった後もブログを継続することが多い。

しかし、私が見た多くのケースは、合格発表からぱったりと更新が途絶えていた。

通常、合格したのであればブログで合格の報告をするのではないだろうか。仮に私が合格したならば、一生懸命頑張って報われた事を報告したい。

しかし、合格発表後に報告もなく更新が途絶えるということは、恐らく不合格であったと推測される。

非常に几帳面に更新された方でも、ぱったりと途絶えてしまう。

私としては、不合格後の就職活動や、その後の人生の立て直し方を知りたかった。

試験には勝者もいれば、敗者がいる。敗者の数の方が圧倒的に多いのだ。なのに、多数の敗者の声は誰も残そうとしない。聞きたいのはその声なのに。

私が司法試験撤退ブログを書こうと思った一つの理由はここにある。

私の辿った軌跡や思うことが、少しでも撤退して進路に悩む人の参考になればと思ったのだ。

<理由その2>  司法試験に挑む前に今一度考えてほしいから   

司法試験は、日本最難関の試験といわれることが多い。それだけ責任の伴う資格ともいえる。

司法試験は受験期間が圧倒的に長い。

1~2年で合格できる人間はそうそういない。

優秀な者でも平均7~8年を要する。

どんな勝負も初めから負けると思って挑む者などいない。

一様に、皆、俺こそは、私こそは、と勝利を信じて司法試験の門をたたく。

私はここで、強く言いたい。

一番時間をかけて考えてほしいのは、この門を叩くか否かである。

そして、何より

撤退後の進路

これを一度仮想で真剣に考えてみてほしい。

一度、30代、職歴なし、といったケースで就活サイトで検索をかけて、その状況でも納得して折り合いを付けて前に進める自信があれば、是非司法試験にチャレンジしてほしい。

門を叩けば、もう後戻りができない。時計の針は進む一方である。

撤退は年々選択し辛くなり、就職も同時に年々し辛くなる。

この状況をリアルに考え、私のブログを見て10年後の自分がもしこうなったら、と真剣に考えてほしい。

失敗例のリアルなモデルとしても私はあなたたちの役に立ちたい。

タイトルとURLをコピーしました