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アルバイト先のアルマさん7(終業後編)

恋愛日記

3編に渡って連載しました。

おさらいは下記URLからお願いします。

長編官能小説のように続いてきた本編。今回が最終章です。

はりきっていきましょう。

今回も女子禁制でお願いします。

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昼休み、結局一言もアルマさんと話すことができませんでした。

話せなかったというより、アルマさんへの配慮から話しかけませんでした。

他方、チャラ男はアルマさんに終始話しかけていました。

昼休み中、何やら二人でスマホを取り出していたので連絡先交換は済ませているとみて堅いでしょう。

悔しいですが、チャラ男の優勢です。

しかし、終業後、八神は一発逆転の秘策を発動すると決めていました。

そう

単純明快な原始的手法。

連絡先を渡す

です。

終業後は更衣室で一旦男女が強制的に別部屋に隔絶されます。

物理的に断絶される以上、八神とアルマさんが接触する可能性は著しく低減します。

もはや、八神に残された手段はただ一つ。

終業後、音速で着替えを完了させ、出口で偶然を装ってアルマさんに接近する。

これしかありません。

ただ、問題が一つ。

アルマさんとチャラ男が二人で帰っていた場合、戦況は途端不利になります。

チャラ男が八神を敵視している以上、間に中年男が割って入るというのは困難極まりない。

そこで、出口付近で様子をうかがうことにします。

チャラ男がいなければ一瞬の隙をついて連絡先を渡します。

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終業後

八神は汗臭さと油臭さに塗れた更衣室で一目散に着替えます。

黄ばんだランニングシャツと魚介の臭いがするブリーフパンツが汗でまとわりついてきます。

「ふー」「ぁふー」

鼻息がこだまする更衣室内で一番に着替えを終わらせます。

着替えが終わって更衣室から出る瞬間、入れ替わり様にチャラ男が更衣室に入室してきました。

よし。

とにかく、チャラ男より先手をいった。

安堵と同時に出口にダッシュします。

出口付近はまだアルバイターはまばら。

アルマさんはまだか。

心拍数が急上昇。

LINEのIDを書いた紙を握りしめ出口に佇む中年。

客観的には通報レベル。

その時

後光が見えました。

「ぁぁあへ」

心の中で言葉にならない声が漏れだしました。

あ、

あぁぁん

アルマさん!(*‘∀‘)

接近してきます。

何やらアルマさんから八神に話しかけてくる様子。

仕事終わりで汗ばんだ肌。

朝よりほのかに紅潮した頬。

鞄をたすき掛けしている為、胸のあたりがふっくらと強調されています。

これが巷で話題のパイスラッシュという代物か。

朝は主張していなかったふくらみが、夕日に照らされそれは富士山のように美しかった。

いつか登頂してみたい。

心の中で手を合わせました。

薄い桜色の肩ひもが少し見えている。

これは、富士山を守る守護布。

桃色だったか桜色だったか。

そんなディテールや議論はくだらない。

艶やかで、知的で、優しい。

こんな女性、八神のような小汚い中年が近づいてよいのか。

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アルマさん「ぁ、お疲れ様でした。」

はっきりとこちらを直視し、小さく会釈するアルマさん。

薄い桜色の布が胸元から微かに見える。

富士山を見下ろすことができるなんて。

絶景かな、絶景かな。

鳴りを潜めていた八神のズボンの先端が突如激しく反応します。

魚介の臭いと獣の臭気に悟られないよう細心の注意を払います。

通天閣→東京タワー→東京スカイツリー→ブルジュハリファ

一連の過程を辿り、もはや私のブルジュハリファは天空を目指していました。

その切っ先は切れ味鋭い。

しかし、その刀は逆刃刀であって、決して相手を傷つけない優しさが宿っている。

ブルジュハリファを搭載した八神は思考回路が壊滅。

まともな言葉を発することができませんでした。

ここで状況が急展開。

背後から何やら威嚇するような靴音。

かかとで大仰に鳴らす音の先。

また奴がやって来ます。

もうお分かりですよね。

チャラ男です。

もはやターミネーターです。

背後から、チャラ男が接近。

チャラ男と対峙すればもう負けは見えています。

思考回路が破壊されたのに、ブルジュハリファだけは勢いを増します。

逆刃刀を携えた落ち武者。

もはやこれまで。

切腹覚悟で出た言葉

「ぁぁん、んほ、、。何かあったら聞いてくだぁぁぁあさぁぁあぁい、んお」

くしゃくしゃに丸まった薄汚れたLINEのIDをアルマさんに渡し、そのまま逃げるように走ってバス停に向かいました。

敵前逃亡。

まるで脱走兵のよう。

中年のダッシュほど見苦しいものはありません。

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アルマさんの表情を見る余裕も無かった。

おそらく、アルマさんはチャラ男と一緒に帰ったのだろう。

こうしている今、あんなことやこんなことをしているのかもしれない。

。。。。

現時点でアルマさんからのLINEは無い。

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